猫ちゃんは、とても腎臓病にかかりやすい動物です。3匹に1匹以上の猫ちゃんが、何らかの形の腎臓病を発症すると考えられています。
しかし、腎臓病は認識されにくいため、気づいた時にはかなり進行してしまっていることがあります。
そのため、腎臓病への効果的な予防を知っておくこと、そして、かかってしまっても初期段階で気づいてあげることがとても大切です。
そこで今回は、猫ちゃんの腎臓病への効果的な予防法や早期発見に役立つ情報を紹介していきます。猫ちゃんのいつまでも幸せに暮らしていくためにも、腎臓病への理解を深めて健康管理に役立てていきましょう。
猫ちゃんの腎臓病の症状を知ろう
腎臓病の猫ちゃんは、水をたくさん飲みたがるの
悪化すると、臓器障害が起きてさまざまな症状が出てくるわ。
だから、口内のケアも大切なのよ。
飼い主さんが誤解しやすいこと
飼い主さんの中には、猫ちゃんが腎臓病にかかると、すぐに危険な症状が現れると思っている方が多くいます。
しかし、腎臓病はかなり進行するまで症状があらわれないことが多いでのす。
初期段階では、猫ちゃんは多飲多尿、わずかな体重減少、それに食欲不振など、気づきにくい変化を示します。そのため、猫ちゃんの日常をよく観察しておくことが必要です。
猫ちゃんの腎臓病の基礎知識
猫ちゃんの腎臓病には「急性」と「慢性」の2つのタイプがあり、それぞれ原因が異なります。
急性腎臓病は、通常、感染症や毒素、血流の急激な低下などによって引き起こされます。
一方、慢性腎臓病は、免疫関連疾患、高血圧、血栓、がん(とくにリンパ腫)、遺伝的条件など、さまざまな要因によって発症する可能性があるのです。
とくに、ペルシャ猫やアビシニアン猫では、アミロイドーシスや多嚢胞性(たのうほうせい)腎病のような遺伝的なものが原因で、腎臓病を引き起こすことがあります。
腎臓病の検査と診断
猫ちゃんの腎臓病は、通常、血液検査と尿検査によって診断されます。
これらの検査では、腎機能の指標である血中尿素窒素(BUN)や、クレアチニン、リン、カルシウム、赤血球数などがわかります。
また、尿比重や尿沈渣検査を通じて、腎臓の濾過(ろか)能力や損傷の程度を診断します。
治療の方法
慢性腎臓病の場合は、おもに病気の症状の状態によって、薬物治療、食事療法、水分補給などが実施されます。
いずれの治療の場合も、獣医さんの指示に従って行なうことが重要です。
さらに、二次的な症状や合併症も見逃さないようにします。
たとえば、腎臓病のために高血圧や貧血の症状が見られる場合があります。この場合は、それらも一緒に治療することが望ましいといえるでしょう。
腎臓病の予防に役立つ日常のケア
とくにリリーの花は危険だから注意してね。
アビシニアンやペルシャ猫は腎臓病にかかりやすいのよ。
「ペルシャ猫」 | |
「アビシニアン」 |
とくに、年を取ってからは、半年に一回は健康診断を受けさせてね。
猫ちゃんの腎臓病へのよくある質問:Q&A
Q1:慢性腎臓病のおもな症状とは?
それに、息が荒かったりふらついたりする行動も、とても重要なサインよ。
Q2:おしっこをたくさんするのはなぜ?
腎臓病になると、余分な水がオシッコとして排出されやすくなるのよ。
Q3:歯周病と腎臓病はなぜ関係があるの?
だから、定期的な歯のケアはとても重要なの
Q4:腎臓病で猫ちゃんが下痢をする理由は?
それで下痢を起こしやすくなるの
Q5:猫ちゃんの脱水の兆候の確認方法は?
猫ちゃんの背中の皮膚をつまんで、戻る早さをチェックする方法よ。
Q6:腎臓病と高血圧の関係とは?
Q7:定期的に必要な検査ってなに?
定期的にチェックしてもらいましょう。
おわりに
猫ちゃんの腎臓病は、発見が遅れると重大な結果を引き起こしかねません。そのためにも、早期発見と予防が必要です。
それには、有害物質の接触を避け、遺伝的なリスクを理解し、定期的な健康診断を行うことが推奨されます。
大切な猫ちゃんと、いつまでも一緒に暮らせるように、定期的な診察と適切なケアを実行し、猫ちゃんの健康を守っていきましょう。