ペット保険のことを知り、加入するかどうか迷っている方も多いと思います。というのも、ペットは思ってもいないときにケガをしたり病気になったりすることがあるからです。
ペット保険に入っていれば、そのような状況でもペットに適切な治療を受けさせることができるでしょう。
そこで今回は、ペット保険が必要な理由を分かりやすく解説していきます。
また、保険を選択する際のポイントも紹介するので、ぜひ、参考にしてみてください。
ペット保険が必要な理由とは?
ここでは、愛しいペットの健康と安心を守るために、なぜペット保険への加入が大切なのかを紹介していきます。
ペット保険はなぜ必要?
人間には健康保険があるので、万が一のときでも安心です。しかし、ペットにはそのようなシステムがないため、医療費は全て自己負担になってしまいます。
そのため、少しの治療であっても、医療費は驚くほど高額になることがあるのです。この高額な医療費を払っていくためにも、ペット保険への加入は欠かせません。
治療費ってどのくらいかかるの?
たとえば、犬や猫が何かを誤って飲み込んだ場合、胃カメラでの診察や手術には12万円から15万円ほどかかります。
もしも手術が複雑になれば、医療費は20万円を超えることもあるでしょう。また、手術後には入院が必要になることもあるため、その場合は入院費としてさらに14万円ほど必要です。
また、ペットの平均寿命が延びるにつれ、癌(がん)などの病気にかかるリスクが高まります。
癌治療の場合は、4日間ほどの入院を含めた検査費用として、20万円ほどかかるのが相場です。なお、化学療法や放射線治療を受けるためには、30万円から100万円以上の費用がかかることもあります。
これほど高額な医療費は、そう簡単に都合がつくものではないでしょう。
実際、「INUNAVI(イヌナビ)」によるアンケート調査では、医療費が10万円以上かかる場合に治療をあきらめると回答した飼い主さんが、全体の約55%に上るという結果が出ています。
これではあまりにも悲し過ぎます(´;ω;`)
しかし、ペット保険に加入していると、これらの高額な医療費をカバーでき、安心して長期的なケアを受けることが可能です。
このような理由から、ペット保険への加入は、大切なペットに適切な治療を受けさせるために必要不可欠といえるでしょう。
なお、ペット保険は各社からさまざまなプランが提供され、その選択肢は年々増えています。
これにより、ペットの状態や飼い主さんのニーズに合った保険を選ぶことが可能になってきているのです。
ペット保険を選ぶ4つのポイント
ここでは、ペット保険を選ぶときに注目すべき4つのポイントを紹介していきます。これらのポイントを理解して、ペットの将来にわたる医療費用を考えながら適切なプランを選びましょう。
1.補償の範囲と限度額
補償割合について
補償割合とは、保険でカバーできる医療費の割合のことです。
一般的には、50%、70%、場合によっては100%を補償するプランがあります。補償割合が高い保険を選ぶと、保険料は高くなりますが医療費を自分で払う割合を減らすことが可能です。
もしもの場合に、自分でどのくらいまでの医療費が払えるかを考えるのも、保険を選ぶときの大切なポイントといえます。
限度額について
ペット保険では、年間や治療項目ごとに、支払われる医療費の限度額が設定されているのが普通です。この限度額を超えた医療費は、自己負担になってしまいます。
治療において、限度額の高いプランが有利となるのはいうまでもありません。そのため、ペット保険を選ぶ場合には、限度額を確認しておくのも大切なポイントです。
2.保険料の引き上げ率
ペット保険では、ペットの年齢に応じて保険料が上がることがあります。とくにペットが高齢になると、保険料の引き上げ幅が大きくなることが多いのです。
そのため、将来的な保険料の負担を考慮してペット保険を選ぶことが重要といえます。
3.プランの内容
最近では、多くの保険会社が補償内容や保険料、加入条件などについて、特徴的なプランを打ち出しています。
たとえば、あるペット保険では、通院から手術、入院までをすべてカバーしたり、年間の限度額内であれば治療回数に制限がなかったりなど、幅広いニーズに対応しているのです。
このよう、プラン内容がニーズにあっているかを確認しておくことも、ペット保険を選ぶポイントといえます。
4.獣医さんの意見
また、保険を選ぶ際には、獣医さんの意見も非常に参考になります。
多くの獣医さんがペット保険の加入を推奨しており、突然の事故や病気に備えていることが大切だといっているのです。
このような専門家の意見は、保険を選ぶ際にはとても重要といえます。
以上のようなポイントが、ペット保険を選ぶ際には大切といえるでしょう。なお、加入後のサポート体制も確認しておくと、あとで困ることがありません。
これらの要素を総合的に考えて、愛しいペットといっしょに暮らすための最も適した保険を選びましょう。
おわりに
ペットは、ただの動物ではありません。多くの飼い主さんにとって、ペットは家族同然の大切な存在です。
しかし、残念ながらペットには、人間用の健康保険は適用されません。そのため、ちょっとした治療であっても思ったよりも治療費がかさんでしまうことがあるのです。
家族同然のペットの治療を、医療費が高いからとあきらめたら、それは大きな後悔となるでしょう。そうした後悔を避けるためにも、ペット保険は重要です。
そのためにも、ポイントを押さえたうえでペット保険への加入を検討し、万が一の時の備えをしておくことが大切といえるでしょう。